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3大マンガ海賊版サイト『漫画村』『星のロミ ‐漫画村クローン-』『漫画BANK(バンク)』におけるピーク時の利用者数を比較してみた。

海賊版サイトが大きな問題となったのは、2016年1月に開設された「漫画村」の登場です。「漫画村」は出版業界に大きな損失を与えて社会問題となり、その後2018年4月に閉鎖されました。その後、後継として登場したのが「星のロミ -漫画村クローン-」です。2019年6月頃に開設され、2019年9月に閉鎖されました。次に入れ替わるように2019年9月に登場したのが「漫画BANK(バンク)」というサイトで、こちらは現在も稼働しています。
※文章中のリンク先はすべてアーカイブです

「星のロミ -漫画村クローン-」「漫画BANK(バンク)」は、「漫画村」ほど知名度は上がっていませんが、比較して規模感がどの程度なのか気になったので調べてみました。

マンガ海賊版 主要3サイトのピーク時における利用者比率

マンガ海賊版 主要3サイトのピーク時における利用者比率

上の円グラフは、各サイトの利用者数がピークの月のデータを元に作成しています。データは、以下より抽出しました。

  • 漫画村こちらの記事に記録されていたSimilarWebの訪問者数
  • 星のロミ -漫画村クローン- :SimilarWeb(無料版)の訪問数
  • 漫画BANK(バンク):SimilarWeb(無料版)の訪問数

現在も稼働中なのは「漫画BANK(バンク)」だけで、まだ「漫画村」の規模感には達していないですが、現在進行形で利用者数が急増していることが懸念されます。下のグラフは、SimilarWebでだした「漫画BANK(バンク)」の訪問者数の推移です。

「漫画バンク(BANK)」の合計訪問者数の推移

「漫画バンク(BANK)」の合計訪問者数の推移

漫画業界に携わる人間として海賊版サイトは到底許せないものですが、悲しきかな多くの人が無料という誘惑により利用してしまうのが事実です。

海賊版サイトを使ってしまう人に悪意はないのかもしれません。海賊版サイトを利用する人が増えることで、大好きな漫画が読めなくなってしまうかもしれないことや、使う側にも大きなリスクがあることを、僕らがもっと啓蒙していく必要があるのかもしれませんね。